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【ラ・サール55期 片岡vol.3】flixy CTOとして:実際にリモートワークをしてみて感じた良い点、改善点。キーは雑談!?

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八尾
リモートワークをしてみて、良かった点はありましたか?

片岡
いくつかありますが、まず1つ目は、無駄な通勤時間がなくなったことですね。今まではオフィスまで毎日片道1時間、往復2時間という、謎の苦行に耐えてたと振り返ってみると思います。

その時は、それが当たり前で、なんとも感じていなかったのですが、こうしてリモートワークをし始めると、あの通勤時間は無駄だったなと感じますね。


八尾

そうですよね。今、ちなみに、前のオフィス通勤生活に戻れと言われたら戻れますか?


片岡

いやぁ、かなり厳しいですね。

あとは、会議の打ち合わせの移動もなくなって良かったです。
例えば、他社との開発の打ち合わせの場合、今までですとその会社に出向いて対面で打ち合わせということが多かったですが、「すみません。私、福島に住んでいるのでリモートでお願いします。」とお願いして、会議自体もリモートになりました。

コロナになってから、リモートワークが当たり前になりつつはありますが、その前から、打ち合わせはリモートでとお願いしていました。

八尾
なるほど。他に良かった点はありますか?

片岡
ワークライフバランスが取れるようになったことですね。

リモートワークになり移動時間が削減されたので、より子供の面倒を見られるようになりました。また、妻の実家の支援もあるので、たまに実家で子供を見てもらったりしながら、自分はコワーキングスペースで働くということもできるようになり、その点はかなり良かったと思います。

今、子供2人目がいますが、正直都内で2人育てながら両親とも共働きは、とても大変だろうなと思います。

八尾
場所も変わって、時間も増えたし、実家からの援助もあるということですね。それは大きいですね。
逆に、リモートワークになって、感じた改善点はありますか?

片岡
そうですね。これは前に少し触れましたが、正直、学生インターン生のモチベーションの維持はできなかったですね。マネジメントが難しかったですね。

あとは、チームの一体感は足りなくなったと感じました。
最初の頃は、リモートだと、チームの一体感を醸成するのが難しいなと感じていました。

八尾
なるほど。最初は、という話でしたけど、今では解決されたということですか?


片岡
そうですね。社内で色々と試行錯誤してある程度解決できました。

キーは「雑談」だということに気付いて、毎日の朝礼と夕礼で雑談タイムを意識的に設けるようにしたことと、Slackで「#スポーツチャネル」「#株式投資チャネル」「#twitter用のつぶやくチャネル」など、趣味用のチャネルを作成して、そこで仕事に関係のない話もするようにしました。

それで、かなりチームの一体感は取り戻せたと思います。

八尾
それは面白いですね。雑談の仕組みを詳しく知りたいですね。
どんな感じでしているのですか?

片岡
大したものではないですが、毎朝それぞれ、今日のTODOをチャットで共有して、その後に「では、今から雑談しましょう!」と声をかけて、15分くらい仕事と関係のない、たわいもないことや、今興味を持っていることなどを語り合うという感じです。

ただ、今までは、雑談を意識的に時間をとっていなかったので、各々が仕事以外で何をやっているのかが分からなくなっていたので、雑談はやって良かったと思います。

(日々のTODOをSlackで投稿して共有)


(趣味のチャネルがあり、仕事以外のプライベートな情報も投稿)

八尾
なるほど。雑談も、時間があったらやるというよりは、時間を設けて毎日することで、チームの一体感を積極的に作りにいくということですね?

片岡
そうですね。雑談は無駄な時間ではなくて、全体的に見て価値がある時間だと思います。

正直、開発の優先度を確認して仕事を割り振るだけでしたら、週1回の30分程度のmtgで良いので、お互いのTODOを確認したり雑談したりは必要ないです。

あとは、最初は朝礼だけやっていましたが、夕礼もやるようになりました。

八尾
それはどうしてですか?


片岡
仕事の終わりの時間も決めないと、特にリモートだと、だらだらと際限なく仕事してしまう
という問題がありましたね。

ですので、この時間で、一旦仕事は終わりですよという区切りは設けた方が良いなと感じました。そのあとで、さらに仕事をやるかどうかは個人の自由ですが。

八尾
帰りのチャイム、蛍の光みたいなやつですね。
確かに、夕礼があった方がメリハリついて気持ちいいですよね。特にリモートワークだとオンオフの切り替えが難しいですし。

そうなると、今はリモートワークのメリットの方が大きいということですかね?


片岡

そうですね。

ちなみに、福島では実際に都内から移住してきてリモートワークをしていることが珍しく、福島移住の様子を福島テレビの「テレポートプラス」というnews番組で特集していただきました。

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八尾
おお、これは要チェックですね。皆さんぜひご覧ください。

今までの話でいきますと、特にエンジニアの場合は、東京で働く必要があるの?場所にこだわる必要があるの?と感じたのですが、東京で働く利点が何かありますか?

片岡
まだ駆け出しのエンジニアの時など、圧倒的に周りから学ぶことが多い時は、学ばざるを得ない環境にいる必要があると思います。
もしかしたら、そのフェーズの時は、リモートではなく、社内で顔をつき合わせながら学ぶ方が良いのかもしれません。今後それも変わってくるかもしれませんが。

八尾
なるほどですね。

少し、また話は変わりますが、今、フリクシーは採用もされていますよね。
例えば、新卒でリモートワークで採用することに関してはどう思いますか?
社内教育をリモートで行い、新卒からずっとフルリモートというのは想像がつきますか?

片岡
そうですね。今後は、新卒から教育も含めてフルリモートというのもあると思います。
正確には、今フリクシーでは、こちらのように、新卒ではなく中途のエンジニアをフルリモート可として採用しています。
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実際に応募の中では、フルリモート可なので応募しましたという候補者の方もいらっしゃいますので、リモートワークにすることで逆に採用の幅は広がっている感覚があります。

実力はあるけれども、何かしらの事情で都内では働けないのでリモートワークしたいというエンジニアもいると思います。

八尾
確かに、コロナ前ですと、あくまで会社で会うのがベースにあって、リモートでできる部分はどんどん外出しして行こうという考えだったと思いますが、コロナになり、リモートがベースで足りないものを補おうという逆の意識になっている会社が多くなっている感じはありますよね。

今日は片岡君にリモートワークについて良かった点、改善点含めて赤裸々に話をしていただきました。
なかなか、ベンチャーの重役が会社の成長段階でフルリモートになるという経験はないと思いますので、こうした考え方もあるのかと参考になる部分が多かったと思います。

それでは、次回は、また別のラサール生に登壇していただく予定ですので、みなさま楽しみにお待ちください。
本日はありがとうございました。

 

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