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【ラ・サール55期 福澤Vol.2】SkyDriveの機体開発の歴史。世界を猛追!!

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fukuzawa-vol2


福澤

次に、機体・インフラ開発についてです。
最初、私達は機体を作るところからスタートしていて、最初はボランティア時代にこのような機体を作っていました(下記画像一番左)。

徐々に進化して、現在3号機目です。今年の夏にデモフライトをして、2023年度に事業化、一般の方を乗せてお金をもらってサービスを開始しようとしています。

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空飛ぶクルマの自分達の一番の特徴は、コンパクトさです。

滑走路が不要なだけではなく、コンビニの駐車場から飛んでいけます。そうしますと、日常の移動が完全に空になるという点が一番大きな点かなと思っています。

今、航空機は99%程度自動化されていますので、後少しで完全自動化になりやすく、子供やおじいちゃんおばあちゃんが空を歩いていないという点が一番の大きなポイントです。

次に、世界との比較です。
世界の動きと比較しますと、空飛ぶクルマのプロジェクト自体は世界で200-300程度あるんですね。

ただ、有人飛行試験まで行っているところは、10社程度しかなく、私達はこの2年間で先を行く世界のプレーヤーに近づいてきて、この10社のうちの1つとなりました。日本では現在、私達のみという感じです。skydrive18

道のりは大変でして、2018年起業した当初は、このようにフレームの形で屋外で飛ばしていました。飛ばすときに、毎回、国土交通省から屋外飛行許可が必要なんですね。

具体的には、「機体が安全で、操縦者も安全で、場所も問題がない」という3つの許可が必要です。
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そして、2019年には、75kgの人形を載せて飛ばしました。skydrive20

今年は、安定飛行ができてきたので、フレームだけではなくて、外枠をつけて飛ばすという実験を行いました。

これの特徴としては、モーターとプロペラが8つついていまして、仮に1つのプロペラが止まったとしても、全く同じように飛行できます。バッテリーが1つ壊れても同じように飛行できます。1つ壊れた時に緊急でゆっくり着陸することで、安全性を担保しています。

さらに、万が一、空飛ぶクルマが不時着した場合に、スキッドと呼ばれる空飛ぶクルマの足の部分と、操縦席の下のクッションで衝撃を吸収して、安全対策をしています。

これは、今1人乗りですが、今後は2人乗りにして、雨でも風でも飛びますとして、2023年度に事業化を予定しています。

 

現在の開発拠点は、愛知県にありまして、最寄りの駅から徒歩で8時間かかる、車でしか行けないような場所です。最寄りのコンビニまで車で30分かかり、民家まで2kmあります。

ですので、安全の話と騒音の話が全く問題に出てこない点が1つ良い点です。

社員はみんな、開発拠点の周りに移住しています。
日本でしっかり試験開発環境を整えられた点が良かったと思っています。

【ラ・サール55期 福澤Vol.3】SkyDriveが描く2030年のモビリティに続く。

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