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【ラ・サール55期 片岡vol.1】flixy CTOとして:ラサール後輩CEOから、リクルートを1週間以内にやめてくれと言われた?

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八尾
皆さん、こんばんは。
先ほど、flixy社CEOの、ラ・サール56期 吉永くんに「flixy社バイアウトの舞台裏」ということで、話を伺いましたが、実はflixy社はCTOもラサール生なんですね。僕と同期の55期の片岡君です。

是非、片岡君にも、どういう経緯で1つ下の後輩が立ち上げた会社に入ることになったのか、ですとか、後、今、片岡は福島県からリモートワークをしているということなのでその辺も聞きたいと思います。

では、片岡君、自己紹介からお願いします。
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片岡
はい、よろしくお願いします。
私は、生まれは横浜ですが、小学校までは岡山で過ごしていました。
中学校からラ・サールに入り、中高を寮で過ごしていました。

その後、一浪して東大に入り、大学でも一留しました。その後、東大の大学院に行って、DNAの解析を行っていました。
その後、リクルートに就職し新規事業の立ち上げ方を勉強しつつ、flixyを吉永と起業しました。

吉永とはラ・サール中高時代は全然知らなくて、大学時代に医療系のアプリコンテストがあり、そこでたまたまシャッフルして組まされたチームが一緒で初めて知り合いました。


八尾

自己紹介ありがとうございます。
flixyは社長がCTOより1つ下ということなんですね。面白い関係性だなと思います。

片岡君には事前に人生グラフを作成してもらいましたので見てみましょう。
大学院の時が凹んでいますね?


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片岡

そうですね。いわゆる研究挫折というもので、研究が想像していた以上に答えのない世界で戦っていくという点がきつくて、あまりにも進まなかったので、一日中パズドラやってるみたいに病んでいる時期もありました。
研究者は自分は一生の仕事にできないなと思った時が、人生で最初の凹みでしたね。

 

八尾
なるほど。


片岡

その後、ちょうど研究でコンピューターサイエンスをやっていたので、研究ではなくて新しい事業に活かせないかと思い、リクルートに入りました。

ただ、リクルートに入って2回目の挫折がありまして、新規事業もそんなに甘いものではなかったです。

先ほど吉永も話をしていましたが、flixyは今回はWEB問診サービスをやっていましたが、その前には、お薬飲み忘れ防止のIoTサービスを吉永と学生時代からやっていました。

リクルート内で「Ring」という社内起業コンテストがあり、私が当時のサービスを持っていって、私がリーダーとしてリクルートの中で進めるということをやっていました。ただ、なかなかサービスが進まず、自分でも自分のプロダクトを信じられなくなった時が一番辛かったですね。

そのあとは、お薬サービスのflixyはクローズして、僕はリクルート内で別の新規事業チームに配属されてサービス開発をしていました。
しばらくしてから、吉永から「一緒にまた別のサービスで起業しない?」と誘われて、一緒に起業して今に至るという感じです。

1年ほど前から、私は福島に移住してリモートワークをしています。


八尾

リモートワークもとても充実してそうで、その辺も話を聞きたいですね。
ただ、まずは、リクルートという大企業で働いていながらもどうして起業するようになったのかを詳しく聞きたいです。


片岡

実は、吉永が最初に起業してメルプを始めていて、その3ヶ月後くらいに「リクルート辞めて一緒に起業しよう」と誘われました。


八尾

CEOに無理やり引っ張られてこられたCTO。まぁまぁ、あるあるのエピソードですね。しかも高校の後輩ですものね。


片岡

そうですね。私のきっかけは、当時は土日で副業的にフリクシーを手伝うという感じでしたが、吉永が医師でありながら、自分でクリニックに飛び込み営業をしていたのが私の中で結構印象的で、本気で起業する気だなと思ったことですね。
会社辞めて一緒に起業してもいいかなと思いました。


吉永

少し私から補足すると、当時は資金がなかったので、エンジェル投資家から資金調達することを検討していました。
ある投資家から出資してもいいよと言われたんですね。

今どんな感じで会社やってるの?とその投資家から聞かれまして、「自分は週1だけ医師をやりながら自分の生活費だけなんとか稼ぎつつ、残りの週6は会社のサービス開発をやっています。あとは、片岡に土日手伝ってもらっています。」と答えたところ

「片岡にCTOとしてやってもらいたいなら、1週間以内にリクルートを辞めてもらうよう連絡しなさい。給料も払ってフルコミットで引き入れるくらいの覚悟がないとダメだ」
というアドバイスをいただき、それが自分の中で衝撃的で、私はアドバイス通りに、その場で片岡に電話して、「1週間以内にリクルート辞めてくれない?」と伝えました。その投資家の方には本当に感謝しています。

片岡は当時ちょうど子供が生まれて、奥さんや子供のことも考えると、このタイミングでベンチャーに入ってくるのはとても勇気がいることだったと思うので、そう考えるとあの時は思い切った提案をしたなと感じます。

 

八尾
それは面白いというか、飲みながら深く聞いてみたい話ですね。

あと、事業売却の1年前からリモートワークになったということですが、この点も詳しく聞きたいです。
昨今リモートワークが浸透してきているとはいえ、従業員が完全フルリモートワークになり、しかもCTOまでというのは興味深いですね。

 

【ラサール55期 片岡vol.2】flixy CTOとして:リモートワークを決意したわけ に続く。

 

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